2010年05月16日
【大須風物詩2010】馬の塔(おまんと)−大須観音

好天に恵まれた今年2010年は、大須商店街より参加が呼びかけられた地元小学生を中心に約70名が参加。
出発前の御祈祷とこの行事の法話が子供たちに行なわれました。
法話の中では、元々、450年前・織田信長の桶狭間の戦いの後、近隣の農村から清洲へ戦勝祝いとして馬が届けられたものが、寺院・神社への奉納行事として変化したこと、また名古屋開府前約400年前に岐阜・羽島の大須にあった移転前の大須観音が、長良川の氾濫によって被災した時、どこからともなく現れた白馬に、経典等を背負わせ寺宝の難を逃れたという逸話から、ここ大須観音では、白馬と馬の2つがあることの説明がありました。戦前(第2次世界大戦)は、近隣の村から飾り立てた馬が奉納されるにぎやかなお祭りだったそうですが、戦災後一旦廃れて、15年ほど前に復活。子供たちが元気になるように、また人々の役に立つ立派な大人になることを願って、この行事が行なわれているとのお話が子供たちにされました。
出発の御祈祷の後、この子供たちは、大須観音・仁王門前に再集合し、銅鑼と太鼓の打ち鳴らしながら、「元気を出して、わっしょい!!」との元気な掛け声とともに、大須商店街を練り歩き、ふれあい広場・万松寺へ向かい、再び、万松寺より大須観音に向かって進みました。
<関連情報>
・馬の塔(大須歳時記)
・「おまんと」と「棒の手」
<愛知県の博物館>
・東海テレビ「ぴーかんテレビ」2010/05/25(火)放映分 「尾張名所図会の旅〜大須編」資料写真協力しました
【写真下】
子供たちによる「馬の塔」行列(仁王門通)
