2012年08月28日
【兵庫西宮】ハルヒサマーフェス2012
神戸新聞「いま萌え」さんのころで、先週末ハルヒサマーフェス2012が開催されるとの情報が直前に回ってきて、コンテンツツーリズムの学術調査発表が主体ということもあり、ちょっと覗きに行っておりました。
西宮へ出かけるのは、ほんと数年ぶり。
西宮へ出かけるのは、ほんと数年ぶり。
【写真】会場に展示された阪急西宮駅北口の時計台
ご存じの人も多いですが、アニメ作品「涼宮ハルヒ」シリーズは、京都アニメーションの制作の特色として、作中舞台として実在する場所の再現率が高く、放映当時、現地舞台探訪の人気のエリアでした。今年2012年の世界コスプレサミットサイトでは、海外アニメファンへの作中観光スポットの1つとしても情報紹介あり。
<関連>2012年国際シンポジウム
「エンタテイメントとしての聖地巡礼とコスプレ」
今回のイベントは、ファン有志「関西新文化振興会」と夙川学院大学の協力によって実現。まだ兵庫県/西宮市も作中コンテンツツーリズムによる観光振興の模索の動きがあります。
初日2012/08/25(土)は、関西コンテンツツーリズム研究会第1回の調査報告会が実施。神戸夙川学院大学・観光学部の4回生の学生さんたちによる卒業研究の中間報告という形でのコンテンツツーリズム調査報告が続きました。
残念なことに、今回の報告会会場は、全面撮影不可ということで、ハルヒの舞台紹介や西宮市を舞台としたドラマ・映画舞台の紹介をした展示もありましたが、パネルを見るだけに留まりました。翌日8/26(日)は、実際に現地ツアーも実施されたとのこと。こちらも参加したかったのですが、他の取材(岐阜での武将隊観光活動調査)がある為断念。
今回の報告会は、コンテンツと観光振興についての関わりについての初期同義づけが主体。観光者が作品を通じてどのような形での興味を持ち、観光地を訪れるかとの初期の部分についての導入レポが続きました。
「北陸地方のコンテンツツーリズム」では、実際現地での聞き取りと現地の方針についての調査レポがあり、アニメ「花咲くいろは」の舞台となった湯桶温泉による「ぼんぼりまつり」の動機付の部分や運営方針は、大変興味深いレポートと思います。
また、特撮ヒーローのプログラムを活用した形での集客誘致「ヒーローツーリズム」の報告も観光振興の手段の1つとして、良いレポートではなかったかと。
午前の報告会では、比較的空席も目立ちましたが、午後のハルヒシリーズを絡めた形での報告会では、会場は満席になり、立ち見の見学者も。
「ハルヒ」の報告では、現地ファンの地道な活動が、今回実を結んだ形での、このイベントの開催や聖地観光マップの作成と地元書店による配布協力にこぎつけられたことは、西宮を取り巻く環境としてファンの受け入れ体制が進む中で、当時の聖地観光を知る自分としては、時代は変わったなと感じる次第です。
ただ、観光地としての問題として、公共的空間であるか、住宅地のような私的空間であるかという部分については、問題提議もあり 学生の日常生活を描いたハルヒの聖地観光と言う部分で、まだ留意しなければならないこともあることを情報交換した感じでした。
兵庫県側としての、コンテンツツーリズムに対する、取り組みもまた面白い報告であったと思います。この部分、ファンサイドから否定的な意見が飛び交いましたが、むしろ、観光情報発信として活動が始まり、それに対して、要望意見が多々でることは、今後の活動に大いに良い影響を与えるきっかけとして、今回の会合は良いイベントだと受け止めています。否定されるとこは、ファンサイドからそれだけ活動を期待されていることの裏返しではないでしょうか。
一番個人的に面白かったのは「盛り上がらない萌えおこし:音々、ポンバシ、そしてハルヒ」全面から、こういった活動を否定したファンサイドからの報告は、大変興味深いです。私自身、大阪・日本橋におけるマスコットキャラクター「音々」ちゃんと地域振興の開催される春の日本橋ストリートフェスタのスタード時の苦労を知っているだけに、そのキャラクターが地域振興に有効に活用されていないのではないかという報告には、逆に否定的な感を受けました。この部分、今年2012年のストリートフェスタの盛り上がりを見る限りでは、むしろ、いろいろとファンサイドから要望意見を出すべきと感じます。この部分、こちら東海エリアでの「美浜幕府」と「知多むすめ」の対極的な活動実態が参考になるのかもしれません。
最後に、今回の開催に対してハルヒファンとして1つだけ苦言
10月27日より開催される「SOS団in西宮に集合せよ」の広報告知、もう少し分かりやすくPRしていただきたかったです。アニメ等のコンテンツツーリズムにおける聖地巡礼、なぜ観産業業界に注目されるという理由づけの1つとして「リピーターが多い」という部分がまだ意識されていないのかなと。この部分、産官学民一体での試みの中で、うまく組み合う摺合せをちょっと期待したいです。
【関連情報】
・関西新文化振興会
・ひょうごっつ☆くーる
-同・ひょうごっつ☆くーるβ版
・西宮流「初日レポート」
<今後のイベント>
「SOS団in西宮に集合せよ」
期間:2012/10/27(土)〜11月11日(日)
開設時間:10時〜20時
会場:アクア西宮 西館3Fオープンスペース
西館4Fジュンク堂書店 西宮店
主催:西宮まち旅博覧会実行委員会
企画:西宮流(にしのみやスタイル)
ご存じの人も多いですが、アニメ作品「涼宮ハルヒ」シリーズは、京都アニメーションの制作の特色として、作中舞台として実在する場所の再現率が高く、放映当時、現地舞台探訪の人気のエリアでした。今年2012年の世界コスプレサミットサイトでは、海外アニメファンへの作中観光スポットの1つとしても情報紹介あり。
<関連>2012年国際シンポジウム
「エンタテイメントとしての聖地巡礼とコスプレ」
今回のイベントは、ファン有志「関西新文化振興会」と夙川学院大学の協力によって実現。まだ兵庫県/西宮市も作中コンテンツツーリズムによる観光振興の模索の動きがあります。
初日2012/08/25(土)は、関西コンテンツツーリズム研究会第1回の調査報告会が実施。神戸夙川学院大学・観光学部の4回生の学生さんたちによる卒業研究の中間報告という形でのコンテンツツーリズム調査報告が続きました。
残念なことに、今回の報告会会場は、全面撮影不可ということで、ハルヒの舞台紹介や西宮市を舞台としたドラマ・映画舞台の紹介をした展示もありましたが、パネルを見るだけに留まりました。翌日8/26(日)は、実際に現地ツアーも実施されたとのこと。こちらも参加したかったのですが、他の取材(岐阜での武将隊観光活動調査)がある為断念。
今回の報告会は、コンテンツと観光振興についての関わりについての初期同義づけが主体。観光者が作品を通じてどのような形での興味を持ち、観光地を訪れるかとの初期の部分についての導入レポが続きました。
「北陸地方のコンテンツツーリズム」では、実際現地での聞き取りと現地の方針についての調査レポがあり、アニメ「花咲くいろは」の舞台となった湯桶温泉による「ぼんぼりまつり」の動機付の部分や運営方針は、大変興味深いレポートと思います。
また、特撮ヒーローのプログラムを活用した形での集客誘致「ヒーローツーリズム」の報告も観光振興の手段の1つとして、良いレポートではなかったかと。
午前の報告会では、比較的空席も目立ちましたが、午後のハルヒシリーズを絡めた形での報告会では、会場は満席になり、立ち見の見学者も。
「ハルヒ」の報告では、現地ファンの地道な活動が、今回実を結んだ形での、このイベントの開催や聖地観光マップの作成と地元書店による配布協力にこぎつけられたことは、西宮を取り巻く環境としてファンの受け入れ体制が進む中で、当時の聖地観光を知る自分としては、時代は変わったなと感じる次第です。
ただ、観光地としての問題として、公共的空間であるか、住宅地のような私的空間であるかという部分については、問題提議もあり 学生の日常生活を描いたハルヒの聖地観光と言う部分で、まだ留意しなければならないこともあることを情報交換した感じでした。
兵庫県側としての、コンテンツツーリズムに対する、取り組みもまた面白い報告であったと思います。この部分、ファンサイドから否定的な意見が飛び交いましたが、むしろ、観光情報発信として活動が始まり、それに対して、要望意見が多々でることは、今後の活動に大いに良い影響を与えるきっかけとして、今回の会合は良いイベントだと受け止めています。否定されるとこは、ファンサイドからそれだけ活動を期待されていることの裏返しではないでしょうか。
一番個人的に面白かったのは「盛り上がらない萌えおこし:音々、ポンバシ、そしてハルヒ」全面から、こういった活動を否定したファンサイドからの報告は、大変興味深いです。私自身、大阪・日本橋におけるマスコットキャラクター「音々」ちゃんと地域振興の開催される春の日本橋ストリートフェスタのスタード時の苦労を知っているだけに、そのキャラクターが地域振興に有効に活用されていないのではないかという報告には、逆に否定的な感を受けました。この部分、今年2012年のストリートフェスタの盛り上がりを見る限りでは、むしろ、いろいろとファンサイドから要望意見を出すべきと感じます。この部分、こちら東海エリアでの「美浜幕府」と「知多むすめ」の対極的な活動実態が参考になるのかもしれません。
最後に、今回の開催に対してハルヒファンとして1つだけ苦言
10月27日より開催される「SOS団in西宮に集合せよ」の広報告知、もう少し分かりやすくPRしていただきたかったです。アニメ等のコンテンツツーリズムにおける聖地巡礼、なぜ観産業業界に注目されるという理由づけの1つとして「リピーターが多い」という部分がまだ意識されていないのかなと。この部分、産官学民一体での試みの中で、うまく組み合う摺合せをちょっと期待したいです。
【関連情報】
・関西新文化振興会
・ひょうごっつ☆くーる
-同・ひょうごっつ☆くーるβ版
・西宮流「初日レポート」
<今後のイベント>
「SOS団in西宮に集合せよ」
期間:2012/10/27(土)〜11月11日(日)
開設時間:10時〜20時
会場:アクア西宮 西館3Fオープンスペース
西館4Fジュンク堂書店 西宮店
主催:西宮まち旅博覧会実行委員会
企画:西宮流(にしのみやスタイル)